2012年4月21日土曜日

股の主な骨折について - 整形外科で疑問に思ったら - 整形外科


股の主な骨折について

Q1 大腿骨頚部骨折とは?

股関節は骨盤と下肢をつないでいる関節で、ボール(丸い大腿骨頭)がソケット(骨盤の寛骨臼蓋)にはまったような形をしています。上半身の体重付加がかかるため、ここを骨折すると、激痛に加え座ることや立つことが出来なくなります。

手術の目的

骨折後、再び歩ける強い骨になるまで、長期間ベッドの上で安静にしていたら元気に歩ける体力を取り戻すのは非常に困難です。またそのことにより肺炎、床ずれ、認知症の出現・悪化などをきたし致命的となることがあります。そのような状態に陥らない為にも、手術をして骨折を早く治し、なるべく早く座ったり歩いたりできるように早期離床を目指します。

手術法(人工骨頭置換術、骨接合術)

大腿骨頚部内側骨折では大腿骨頭が壊死(血行障害に陥り腐る)したり、偽関節(骨が完全につかない状態)になったりする危険性があります。そのため、一般的には人工骨頭に入れかえることが多いです。また、骨折の型や年齢、全身の状態を考えて、骨接合術を選択する場合もあります。


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合併症

  • 麻酔、輸血による問題
  • 周囲の血管や神経の損傷
  • 骨セメントの使用によるショック
  • 脱臼 ~下肢の捻れで脱臼することがあります。
  • 術後感染、肺炎、腸炎
  • 深部静脈血栓症、肺動脈塞栓症
  • 偽関節、大腿骨頭壊死
  • 術後せん妄、認知症 ~一時的に認めることがあります

※その他、予測できない出来事に対して、医療処置が必要になる場合があります。


頭痛の目の涙

手術後

  • 創部のドレーンと尿道の管が入って帰室します。(不要になったら速やかに抜去します)
  • 手術後の痛みに対して注射や座薬、点滴で鎮痛剤を投与しますが、明らかに軽減しない場合は、医療者(医師・薬剤師・看護師)に伝えて下さい。
  • 術後安静によって生じる問題(筋力低下、肺炎、深部静脈血栓症、高齢者の認知症など)の予防を目的として早期より、リハビリテーションを励行します。

リハビリテーション

1週間程度の安静でも、筋肉の力は衰えています。転倒などの危険を防ぐため、医師の許可が出るまではベッド上のリハビリを中心として下さい。また、リハビリの進み具合は人によって違いがあるので、あせらないで、自分のペースで進めてください。痛みが強い場合は、我慢せずに医師、看護師、理学療法士にお話下さい。
リハビリの進行状況を見て、術後2~3週で転院を勧めております。

※分からないことや不自由なことがある場合は、遠慮せずにスタッフに伝えて下さい。

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Q2 大腿骨転子部骨折とは?

股関節は骨盤と下肢をつないでいる関節で、ボール(丸いしています。大腿骨外側骨折は同部の関節包外の骨折で、上半身の体重付加がかかるため、ここを骨折すると、激痛に加え座ることや立つことが出来なくなります。

手術の目的

骨折後、再び歩ける強い骨になるまで、長期間ベッドの上で安静にしていたら元気に歩ける体力を取り戻すのは非常に困難です。またそのことにより肺炎、床ずれ、認知症の出現・悪化などをきたし致命的となることがあります。そのような状態に陥らない為にも、手術をして骨折を早く治し、なるべく早く座ったり歩いたりできるように早期離床を目指します。

観血的整復固定術(骨接合術)

大腿骨頚部外側骨折では骨接合術という手術を行います。折れた部分を金属の板やネジ(骨接合材)で固定します。
骨折部を骨接合材で固定すると、早期にリハビリテーションをすることが出来ます。
使用する骨接合材は、骨折の場所や折れ方で使う種類が異なります。

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合併症

  • 麻酔、輸血による問題
  • 周囲の血管や神経の損傷
  • 術後感染、肺炎、腸炎
  • 深部静脈血栓症、肺動脈塞栓症
  • 偽関節、大腿骨頭壊死
  • 術後せん妄、認知症~一時的に認めることがあります

※その他、予測できない出来事に対して、医療処置が必要になる場合があります。

手術後

  • 創部のドレーンと尿道の管が入って帰室します。(不要になったら速やかに抜去します)
  • 手術後の痛みに対して注射や座薬、点滴で鎮痛剤を投与しますが、明らかに軽減しない場合は、医療者(医師・薬剤師・看護師)に伝えて下さい。
  • 術後安静によって生じる問題(筋力低下、肺炎、深部静脈血栓症、高齢者の認知症など)の予防を目的として早期より、リハビリテーションを励行します。

リハビリテーション

1週間程度の安静でも、筋肉の力は衰えています。転倒などの危険を防ぐため、医師の許可が出るまではベッド上のリハビリを中心として下さい。また、リハビリの進み具合は人によって違いがあるので、あせらないで、自分のペースで進めてください。痛みが強い場合は、我慢せずに医師、看護師、理学療法士にお話下さい。
リハビリの進行状況を見て、術後2~3週で転院を勧めております。


※分からないことや不自由なことがある場合は、遠慮せずにスタッフに伝えて下さい。

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