慢性閉塞性肺疾患の症状
慢性閉塞性肺疾患（まんせいへいそくせいはいしっかん：COPD）とは、肺の生活習慣病とも呼ばれる進行性の肺疾患です。強い息切れや咳、痰などが症状とされます。進行すると息切れが重症化したり、慢性呼吸器不全による心不全や重度の肺炎などを引き起こすこともあります。肺気腫と慢性気管支炎を併発した状態を指します。
近年増加傾向にある病気で、原因の大部分は喫煙によるものとされています。自覚症状はあるものの、病気と考えられることが少ないのも特徴です。しかしながら、WHOの報告によると将来的な死亡原因の多くを占めるようになるであろうと予測されており、注意が必要な病気です。
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重症化してくると、風邪やインフルエンザなどの病気をきっかけとした増悪（急性増悪）による症状の急激な悪化が見られ、繰り返すことにより死亡率も高まっていきます。
慢性閉塞性肺疾患を避ける最大のポイントは喫煙のコントロール（禁煙と受動喫煙の予防）です。
慢性閉塞性肺疾患の原因
慢性閉塞性肺疾患（COPD）は喫煙者に多くみられる病気です。大気汚染や粉じんなども原因といわれていますが、原因の9割近くは喫煙が原因とされています。ただし、喫煙者の全てが慢性閉塞性肺疾患（COPD）を発症するわけではなく、およそ全体の20%程度が罹患するといわれています。
慢性閉塞性肺疾患（COPD）は肺において慢性的な炎症が引き起こされている状態で、体内が常に酸欠状態となってしまいます。
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比較的軽く考えられることが多いですが、将来的な死亡リスクはかなり高い病気とされます。日本人の患者数が増加しているのは、高度経済成長期以後、経済が豊異なることによる喫煙者数の増加や大気汚染なども影響しているとされ、WHOの報告では2005年における全世界での死亡者数は300万人で現時点でも死亡原因の第4位となっており、将来的にも死亡者数が大きく上昇するリスクの高い疾患であるとされています。
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慢性閉塞性肺疾患の治療法
慢性閉塞性肺疾患（COPD）の治療は症状（0期～4期）によって異なりますが、どのステージであっても、第1に禁煙および受動喫煙をできる限り避けることが指導されます。
症状が一定以上進行している場合は気管支拡張剤の処方や去痰剤などが薬物療法も併用した上で、呼吸機能を向上させるための訓練も行われます。程度が重い場合は自宅での酸素吸入療法なども行われる必要があります。
こうした治療を行っても効果が見られない場合には、肺移植などの外科的な治療も視野に入れられます。
慢性閉塞性肺疾患に関するＱ＆Ａ
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